【レシピ】さつま芋のクリームスープ|「さつま芋」の薀蓄

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さつま芋の甘さを、少しのスパイスでさらに美味しくする、芋を食べるイメージのクリームスープのレシピ紹介です。記事後半では、この料理の主役となる「さつま芋」にフォーカスして、さつま芋の特徴や扱い方の薀蓄を紹介します。よかったら最後までご覧ください。


簡単、美味しいさつま芋を使ったフランス料理

【レシピ】さつま芋のクリームスープ

さつま芋のクリームスープですが、玉ねぎやベーコンと一緒にさつま芋を食べる感覚のスプです。ほんのりカレーの風味がよくあいます。さつま芋の皮を半分くらい残してスープにすることで、クリームスープに赤い彩りできれいに仕上がります。

「さつま芋のクリームスープ」  (4人前)
材料

さつま芋500g
玉ねぎ1/2個
ベーコン50g
ローリエ1/2枚
適量
胡椒適量
バター25g
カレー粉3g
ブイヨン800ml
牛乳200ml
生クリーム100ml

作り方

▷① さつま芋は水で洗って汚れを落とした後、皮を半分程度残してむき、1cm幅の輪切り、玉ねぎとベーコンは1cm角にそれぞれカットしておきます。

▷② 鍋にバターを溶かし、玉ねぎとベーコンを炒め、軽く火が通ったところでさつま芋を加えます。

▷③ さつま芋が焦げ付かないように鍋底に注意しながら炒めて芋が崩れてきたら、塩、胡椒、カレー粉を加え、ブイヨンとローリエを加えて20分程度煮ていきます。
※さつま芋は煮崩していきますが、鍋底は焦げ付かないように時々混ぜるようにして下さい。

▷④ ③の鍋が煮上がったらローリエを取り除き、牛乳と生クリームで仕上げて塩と胡椒で味を整え、完成です。

\なめらかなクリームスープにしたい場合/

今回はさつま芋を含め、具を食べるような家庭的な仕上げですが、なめらかなスープにするときは、牛乳とクリームを入れる前にベーコンを除いてからミキサーにかけて下さい。ミキサーにかけるときは水分を多めにするときれいなピュレになります。

その他のスープのレシピ 参考記事


さつま芋の薀蓄

さつま芋は加熱による甘み、ホクホクの食感で癒やしてくれる、ご飯にもデザートとしても楽しめる野菜です。品種も多く、日本国内では生産量の多いベニアズマや鳴門金時の他にも、土佐紅、黄金千貫、安納いもなど、また切断面が紫色の紫芋の種類などもあります。

さつま芋は女性の味方?

さつま芋のエネルギー量は高く、昔は食料不足を補う役目をしていた程でした。さつま芋の特徴といえばエネルギーだけでなく、豊富な食物繊維とビタミンB群なども含んでいる点ではないでしょうか。豊富な食物繊維と、ヤラピンというお腹に優しい成分などを含んでいるさつま芋は、整腸作用の効果が有り、美肌の味方にもなります。これが女性の味方とも言われる所以です。

海外でも人気の日本のさつま芋

さつま芋は、漢字では「薩摩芋」と書くように、国内の産地は鹿児島県、宮崎県など温暖な地域が主ではありますが、茨城県、千葉県などでも多く栽培されています。近年は東南アジアで日本のさつまいもの人気が高まり、国内消費だけではなく、輸出量も増えています。

さつま芋は収穫してもすぐには出荷しません

さつま芋の収穫は8月〜11月で秋の味覚の一つですが、とれたてよりも数週間〜数ヶ月間寝かせたもののほうが甘みが増すため、貯蔵の必要があります。収穫から貯蔵期間を経てから出荷となるため、収穫と出荷にはタイミングの違いが出ます。時期をずらした日本の各地での作付けを行っている状況と、出荷のタイミング調整により、日本国内では通年で流通しています。

コロンブスによってヨーロッパに伝わったさつまいも

さつま芋の原産地はメキシコです。メキシコでは、紀元前3000年頃にはすでに栽培されていました。15世紀になり、コロンブスがアメリカ大陸からヨーロッパへ持ち帰ったことでさつま芋はヨーロッパへ伝わりました。
その後、日本へは17世紀になってから中国から沖縄へ伝わり、沖縄から薩摩に伝わったと考えられています。

さつまいも画像 sweet-potato

さつま芋の美味しいコツ

「さつま芋」を使う際に知っていると役に立つ、選び方や保存のコツを紹介します。

さつま芋を選ぶコツ

さつま芋を選ぶときは、色ムラや太いひげ根がなく、ふっくらとして凸凹の少ないものを選んでください。品種にもよりますが、細いものは繊維質が多い場合があります。
穴のあいているさつま芋や、黒斑のある物も貯蔵中のトラブルを受けている可能性があるので避けましょう。

さつま芋の保存・貯蔵

さつま芋は極低温に弱いので、直接冷気が当たらないように新聞紙などで包み冷暗所で保存してください。短期間であれば温度まで計測する必要はありませんが、長期的に貯蔵などする場合は温度管理も必要です。具体的な温度は10℃以下でさつま芋は腐り出します。また、18℃以上になるとさつま芋は発芽してしまいます。そのため、貯蔵する目安として、13℃〜15℃に保つ様にして下さい。
通常は出荷前に貯蔵されていますが、もし、芋掘りなどに参加して、とれたてなどが手に入った場合は、糖化させるために数週間温度管理を行って寝かせておきましょう。

さつま芋を長期貯蔵する時は、13℃〜15℃で行って下さい。

さつま芋のアク抜きについて

さつま芋の皮にはアクがあるので、皮付きで調理する場合は、切り分けた後3分程度水にさらしてアク抜きを行うようにしてください。また、使用前に皮が黒変している場合は、その黒変箇所に有害成分がある可能性があります。その場合、苦味があるので黒変箇所と園周辺は取り除いてから調理してください。

ここまでご覧いただき、ありがとうございます。

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