【レシピ】「じゃがいものブランジェール」| じゃが芋が「大地のりんご」の理由

じゃがいも画像  potatoes
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今回紹介する「じゃがいものブランジェール」は、じゃがいもにタイムの甘い香りとブイヨンの旨味をしっかり吸わせ、柔らかく仕上げるじゃがいも料理です。食欲をそそる香りの料理を、フライパンひとつで美味しく作るレシピになっています。一度お試し下さい。


「じゃがいものブランジェール」美味しいレシピ紹介

【レシピ】「じゃがいものブランジェール」

パン職人を意味する「ブランジェール」の名前のついた料理です。昔、パン窯で焼いて仕上げていた料理だったことの名残です。
今回ここでは、窯やオーブンを使わず、フライパンひとつで手軽に作るレシピを紹介します。

じゃがいものブランジェール風
ブーランジェ
ブーランジェール
potatoes

「じゃがいものブランジェール」     (4人前)
材料

・じゃがいも(中)4個
・玉ねぎ1個
・にんにく1片
・タイム(フレッシュ)枝2本程度
・鶏のブイヨン
(水500cc+顆粒のブイヨンで代用可)
500cc
・塩適量
・胡椒適量
・オリーブオイル適量

作り方

▷① じゃがいもは皮を剥き5mm幅のスライスにします。

▷② スライスにしたじゃがいもは軽く水にさらした後、よく水気を切ってください。

▷③ 玉ねぎは繊維方向にスライス、にんにくは皮を剥き軽く潰します。

▷④ 温めたフライパンでオリーブオイルを熱し、③の玉ねぎとにんにくを炒めていきます。

▷⑤ ④のフライパンに②のじゃがいもを入れじゃがいもの表面に少し焼き色を付けて下さい。ここで一度、塩と胡椒で軽く味をつけます。

▷⑥ フライパンにブイヨンとタイムの枝を加え、弱火で煮ていきます。

▷⑦ じゃがいもがブイヨンを吸い柔らかくなり、水分が煮詰まってきたところで味を整え完成です。

※本来はここからオーブンで焼き上げます。

その他のじゃがいも料理の参考記事


「じゃがいも」の扱い方のコツ

じゃがいもの主成分はデンプンですが、デンプン以外にもビタミンCが豊富です。ビタミンCはりんごの5倍以上含んでいて、しかもじゃがいものビタミンCはデンプンの中にあるため、熱による影響を受けにくくなっています。じゃがいものビタミンCは加熱調理後にもしっかり摂取ができるということです。そんな「じゃがいも」を上手に選んで保存し、調理するコツを紹介します。

「じゃがいも」目利きのコツ(初歩)

じゃがいもを選ぶときは、皮に張りがあり凹凸の少ないものを選び、芽が出かかっているものや皮目の緑がかったものはソラニンを含んでいる可能性があるので、避けるようにしてください。
ただ一口に「じゃがいも」と言ってもその品種は無数にあり、現在でも品種改良で増えていっています。それぞれの特性にあった調理をすることで更に美味しく楽しめるでしょう。
ちなみに、煮崩れしにくいものを選びたい場合はメークインを選んでください。

「じゃがいも」の発芽を防ぐ保存のコツ

じゃがいもは、冷蔵庫などの冷暗所に保存すると長期間保存が可能です。発芽を防ぎたい場合は、りんごと一緒に保存してください。りんごから出るエチレンガスの効果で発芽を防ぐ事ができます。

「じゃがいも」の煮崩れを防ぐコツ

じゃがいもが発芽している場合は、芽には毒素が含まれますので、丁寧に芽とその周りを取り除いてください。皮をむいた状態で変色を防ぎたい場合は、水にさらすとアクが抜け変色が防げます。
じゃがいもの煮崩れを抑える場合は、繊維方向に沿って切り分けるようにすると崩れにくくなります。あえて崩して使いたい場合は、繊維を断ち切る方向で切り分けてください。じゃがいもの繊維は、縦方向(頭からお尻の方向)に通っています。

じゃがいも、畑イメージ potatoes

「じゃがいも」に関する豆知識

「じゃがいも」の生産地と出荷時期について

じゃがいもの国内出荷量の80%は北海道で、残りの20%が九州から本州北部まで全国で生産されています。出荷時期は主に年2回、春は5月〜6月 秋は11月〜2月に出荷時期を迎えますが、じゃがいもは貯蔵性が高いので、年中安定して出回ります。
じゃがいもの輸入品に関しては生鮮の野菜としてではなく、加工食品としてアメリカやカナダから輸入されているものが多いです。

じゃがいものいろいろな品種 potatoes

パルマンティエの功績

じゃがいもの原産地は南米のアンデス産地の標高3000mの地域です。じゃがいもが栽培されるようになったのは1世紀ごろの話、南米の人たちの重要なエネルギー源でした。
ヨーロッパへ伝わったのは16世紀頃、コロンブスたちによって持ち帰られたものの中にじゃがいもが有ったようです。今では、じゃがいもはヨーロッパでは欠かせない食材となり、じゃがいもを使った料理も無数にあります。じゃがいも栽培が盛んになったきっかけは、18世紀フランスの農学者でもあったアントワーヌ・オーギュスタン・パルマンティエによってじゃがいもの栽培、使用を宮廷内からフランス全土に広めたことによります。このことから、パルマンティエの名前がついたジャガイモ料理が数多く存在します。

じゃが芋が「大地のりんご」の理由(名前の由来)

じゃがいもはオランダ人によって日本へ伝わりました。この時の船が当時ジャガタラと呼ばれていたインドネシアのジャカルタから来たことで、ジャガタラ芋と呼ばれそれが後に「じゃがいも」という名前の元になっています。
また、フランス語ではポムドテールという名前です。ポム(pomme)はりんごを意味しテール(terre)は大地を意味します。「大地のりんご」となるのですが、これはじゃがいもが地下でたわわに実る(?)様子がりんごににているという事でこのように呼ばれるようになったとのことです。その他、じゃがいもはビタミンが豊富なため、りんごになぞらえているとの説もあります。

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