「お手軽キャベツのコールスロー」と「田舎風キャベツのスープ」2通りのベーシックなキャベツ料理レシピを紹介します。記事後半にはキャベツに関する扱い方や歴史なども紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
簡単、美味しいキャベツ料理2種類
【レシピ】「お手軽キャベツのコールスロー」
キャベツは生で食べると、熱に弱いビタミンUを摂ることができます。一手間かけて、手作りのもので少しだけ楽しい食事にしてみませんか。ファストフードを買ってきて、家で食べるときのサイドメニュー等をちょっとヘルシーしたい場合にもおすすめです。
「お手軽キャベツのコールスロー」 (3〜4人前)
材料
・キャベツ | 250g |
・人参 | 70g |
・ドレッシング | 50ml |
・マヨネーズ | 30g |
・砂糖 | 小さじ1 |
・塩 | 適量 |
・胡椒 | 適量 |
作り方
▷① キャベツと人参は千切りにします。
▷② ①のキャベツと人参にドレッシング、マヨネーズ、砂糖を混ぜあわせてください。
▷③ 30分ほど置いてキャベツがしんなりしてきたら塩と胡椒で味を整えます。
▷④ 水気を切りながら器に盛りつけて完成です。
【レシピ】「田舎風キャベツのスープ」
キャベツをじっくり加熱することで野菜の甘味を引き出し、楽しむことができます。野菜をたっぷり食べれて身体にも優しい田舎風のスープです。ヘルシーなお昼ごはんなどにいかがでしょうか。
「田舎風キャベツのスープ」 (4人前)
材料
・キャベツ | 1/2個(500g) |
・玉ねぎ | 100g |
・人参 | 100g |
・セロリ | 50g |
・じゃがいも | 100g |
・ベーコン | 100g |
・ニンニク | 1片 |
・オリーブオイル | 小さじ1 |
・ブイヨンキューブ | 適量 |
・水 | 1000ml |
・塩 | 適量 |
・胡椒 | 適量 |
・ローリエ | 1枚 |
作り方
▷① キャベツは太めの千切りにします。
▷② ベーコン、人参、セロリ、じゃがいも、玉ねぎは1センチ角の薄切りに切りそろえてください。
▷③ 鍋にオリーブオイルとみじん切りにしたにんにくを入れ、焦がさないように注意しながら香りが出るまで温めます。
▷④ にんにくの香りが出たらベーコン加え炒めます。そこへ玉ねぎと人参を加え、炒めていきます。
▷⑤ 玉ねぎと人参の表面に油がまわったくらいで、セロリとじゃがいもを順次加えていきます。最後にキャベツも加えて塩を軽く振ってください。
▷⑥ 野菜がしんなりしたらひたひたの水を加えます。そこへブイヨンキューブ、小さめのローリエの葉を入れます。
▷⑦ 弱火で20分煮込み、塩とコショウで味を整えて仕上げて完成です。
使用食材情報
キャベツの扱い方、コツ

キャベツは、日常的に食事の中に出てくる野菜で、手軽にどこでも手に入るのではないでしょうか。そんな慣れ親しんだ野菜を使う時のちょっとしたコツを紹介します。
キャベツ目利きのコツ
キャベツを選ぶ場合、冬キャベツは、基本的に葉の巻きがしっかりしているもので、切り口のみずみずしいものを選ぶようにしてください。冬キャベツは寒くなると葉に糖分を蓄えるため甘みが増します。そのため収穫時期が寒い場合、甘くなりやすい傾向があります。(※新キャベツは巻がしっかりしているものが良いわけではないので注意してください。)
キャベツ保存のコツ
キャベツを保存するには、新聞紙などでくるみ、ビニール袋に入れて冷蔵庫に入れてください、しっかり乾燥を防ぐことがポイントです。キャベツの芯をくり抜いたところに濡らしたペーパータオルなどを詰めると更に鮮度を保つことができます。
キャベツ調理の基本
キャベツを茹でる場合は、家庭では外側の葉から順番に剥がして必要な分を使えば良いです。丸ごと茹でる場合は、芯の部分に十文字の切れ目を入れて、火の通りをできるだけ均一に近づけるようにします。
もちろん、生の場合はそのまま洗って使えます。注意点としては千切りなどにしてから水に晒す場合は、長い時間晒しているとせっかくのビタミンUや、ビタミンCが水に溶け出てしまいますので3分程度に留めてください。
キャベツの豆知識
キャベツはもともと丸くなかった!というようなキャベツの豆知識をよかったらご覧ください。
キャベツが持つ栄養成分について
キャベツが持つ特徴的な栄養分としては、ビタミンUという成分があります。このビタミンUが胃の保護や活性化に良いと言われている栄養分です。ビタミンUは別名で、キャベジンとも呼ばれている成分で、熱に弱いので生で食べるほうが良いとされています。また、キャベツはビタミンUの他にも、ビタミンCや食物繊維、カロテンなども豊富に含んでいます。
キャベツの主な産地や流通について
キャベツの産地は、春キャベツと冬キャベツで地域が変わります。春キャベツは主に群馬県や千葉県、茨城県が多く、西日本では兵庫県や福岡県の物が多くなります。夏場は長野県や北海道のものが出回ります。
冬キャベツは愛知県、千葉県などを産地とする物が多く、その他の種類の日本では希少なキャベツに関しては輸入となります。
キャベツの来歴や原産地について
キャベツはヨーロッパが原産で、紀元前6世紀頃から栽培されていました。その頃は今のような球体の形状ではなく、縦に長く葉が開いているものだったようです。今のような結球性のキャベツは13世紀ごろに存在した様子の記録が残っています。
キャベツが日本へ伝わったのは、18世紀になってからのことです。キャベツも最初は観賞用としてオランダから伝わったものがその後に食用として栽培されるようになりました。
欧州と日本でのキャベツに関する違い
ヨーロッパと日本ではキャベツに対する考え方に違いが有ります。ヨーロッパでは、主流なのがちりめんキャベツで、日本のキャベツと品種の違いもあり本来はキャベツは加熱調理する野菜でした。ヨーロッパでは加熱調理用の野菜だったキャベツが日本に伝わり、日本の洋食の黎明期、料理の付け合せに千切りのキャベツを供するようになったことで、現在の洋食でのキャベツの存在が有ります。