「キャロットラペ」と「人参のヴィッシー風」という2種類の人参料理のレシピを紹介します。どちらも人参の基本的なフランス料理です。記事後半は人参の扱い方や、その他特徴について書いていますので、ご一読ください。
人参のフランス料理レシピ紹介
【レシピ】「キャロットラペ」
人参を千切りにして味をつけるだけで一皿完成!
ドレッシングを変えることでバリエーションをもたせることもできます。また、人参の色味で食卓も鮮やかになります。今回のレシピには入っていませんが、レーズンやその他のドライフルーツ、またオレンジの実などと合わせたり、好みのスパイスなどを使い風味を変えると更に楽しめます。
「キャロットラペ」 (2人前)
材料
・人参 | 1本 |
・オレンジの皮 | 1/2個分 |
・オリーブオイル | 30cc |
・レモン果汁 | 10cc |
・塩 | ひとつまみ |
・黒胡椒 | 適量 |
・フレンチマスタード | 5g |
作り方
▷① 人参は皮を剥き長さ7cm程度の千切りにしておきます。
▷② ボールにフレンチマスタード、塩、レモン果汁、オリーブオイルを混ぜドレッシングを作ります。
▷③ 千切りの人参とオレンジの皮のすりおろしをボールのドレッシングの中へ入れ、よく混ぜて人参がしんなりするまで冷蔵庫で休ませます。
▷④ 人参がしんなりしたら、塩と黒胡椒で味を整え器に盛り付けます。
※市販のドレッシングを使っても問題ないです。
【レシピ】「人参のヴィッシー風」
人参のグラッセのような料理ですが、人参の形が違います。面取りなどしなくても大丈夫なのでひと手間省ける料理です。人参の形を活かして、器の中で丸く並べて肉料理などの付け合せにも使えます。
人参のヴィッシー風として単品でも、他の料理の付け合せでもどちらでも楽しんでください。
「人参のヴィッシー風」 (2人前)
材料
・人参 | 1本 |
・水 | 300cc |
・バター | 20g |
・砂糖 | 小さじ1 |
・塩 | ひとつまみ |
・パセリみじん切り | 少々 |
作り方
▷① 人参は皮を剥き5mm程度の輪切りにします。
▷② 鍋にパセリ以外の材料を鍋に入れ火にかけます。
※水分量は鍋の中で人参がぎりぎり浸るくらいの量に調節してください。
▷③ 人参が柔らかくなり鍋の水分がなくなったら皿に盛り付けてください。
▷④ 上からパセリのみじん切りを散らして完成です。
その他の人参料理のレシピ記事
人参の扱い方、Tips
フランスでは「人参を食べて暮らす」といえば倹約した生活のことを指しますが、その栄養価の高さと流通量の多さは食卓になくてはならない野菜の証でしょう。そんな人参にまつわるTipsの紹介です。
人参は油との相性が良い野菜
人参は緑黄色野菜の中でもβカロテンの含有量がトップクラスです。特に、カリウムや食物繊維も豊富なので免疫力アップにも効果が期待できる上に豊富なβカロテンの効果で、油との相性がとても良い緑黄色野菜です。風味に癖があるため好みが分かれることもあります。この独特の風味は、加熱することで青臭い香りが和らぎ、甘みが引きたちます。人参は柑橘系の果物との相性もよいので、オレンジなどと合わせると人参の印象がガラッと変えることも可能です。
人参は立てて保存する
人参は冷暗所の保存で大丈夫ですが、季節によって温度、湿度が変化すると痛みが早くなったり、芽が伸びてきたりするの冷蔵庫にて保存することが望ましいです。人参を裸で保存すると水分を失いやすいのでラップやビニール袋に包むようにしてください。状態は可能であれば立てて保存(畑にあるような状態)が人参にとっては良いとされます。
人参の皮は捨てないでください
人参はよく洗って使えば、皮付きで食べれますが、基本的には皮を剥いて使うことが多いです。人参の皮の部分は香りが豊富なので、剥いたら捨てずに出汁などを取るときに使用すると良いでしょう。
人参はきれいなオレンジで、なめらかな皮が◎
人参を選ぶときは、皮がなめらかでしっかりした肉質のものを選んでください。上の方が緑のものは、畑で土から顔お出して日光を浴びてしまっている状態で、風味や食感が変わっている可能性があるので避けるようにしてください。人参は色目が鮮やかで、香りの良いものが良いです。

人参の産地と収穫時期
日本国内の人参の産地は、北海道の収穫量が1番多く、2番めが千葉県です。ただ、北海道は夏が収穫の最盛期で、千葉県の収穫は秋以降と時期をずらしています。
人参の外国からの輸入では中国やニュージーランド、オーストラリアのものが多いです。
人参の旬と流通
人参は基本的に国内産のものが通年出回りますが、春夏にとれる栽培と秋冬に取れる栽培と別けられています。旬という意味では春夏が4月〜7月、秋冬が11月〜12月となります。
人参の来歴、歴史
人参の原種の原産は、中央アジアから小アジアにかけての地域です。そこから10世紀頃に中国に伝わり、そして15世紀頃ヨーロッパに伝わりました。その後、16世紀頃に中国から日本へ東洋品種が伝わり、西洋品種はその200年~300年後の明治時代に欧米から伝わって日本国内へ広まりました。
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