深い赤色で食卓を鮮やかにする野菜「ビーツ」を使ったレシピ「ビーツのバルサミコマリネ」の紹介です。サラダなどを作る際に冷蔵庫から取り出して、ちょっと添えるだけでサラダの色合いが鮮やかに変わります。切り方など自由にアレンジして作ってみてください。記事後半はビーツに関する豆知識なども紹介していますので、よかったら後半もご覧ください。
簡単、美味しいビーツを使ったレシピの紹介
【レシピ】「ビーツのバルサミコマリネ」
茹でたビーツのスライスをビネグレットで漬けた料理です。この料理単体で食べても良いですが、他の野菜のサラダの彩りとしても使えます。
「ビーツのバルサミコマリネ」 (4人前)
材料
・ビーツ | 1個 |
・赤たまねぎ | 1/4個 |
・バルサミコビネガー | 15cc |
・エクストラヴァージンオリーブオイル | 45cc |
・塩 | 適量 |
・胡椒 | 適量 |
作り方
▷① ビーツはよく洗い酢と塩(分量外)を入れた湯ですっと串が通るまで下茹でしてしっかり冷まし、皮をむきます。
▷② ①のビーツを縦半分にして小口に5mmのスライスにしていきます。
▷③ ②のビーツをバットまたはタッパなどの容器に少しずらしながら並べてください。
▷④ 赤玉ねぎはあら目のみじん切りにして、③のビーツの上に散らします。
▷⑤ ボールにバルサミコビネガーと塩、胡椒、エクストラヴァージンオリーブオイルでよく混ぜてビネグレットを作ります。
▷⑥ ④のビーツの上に⑤のビネグレットをかけてラップフィルムを密着させて冷蔵庫で1時間程度冷やしてから使います。
ビーツを使ったその他のレシピ(参考記事)
ビーツの扱い方のコツ
ビーツの大きな特徴はあの赤い色だと思いますが、色の扱い方に関してはこちらの記事を参考にして下さい。ここではビーツの選び方から保存、調理のコツを紹介します。
ビーツの目利き、保存のコツ
ビーツは、大きさなどが品種にもよりますが、比較的小ぶり(直径7〜8cm)で、表面の凸凹がつくないものが良質とされています。保存する時は、冷暗所での保存が基本で、乾燥しないようにビニール袋に入れてから冷蔵庫の野菜室などで保存してください。
ビーツの調理工程のコツ
フランスでは市場に下茹した状態のものが売られていますが、日本では生の状態のものしかないようです。調理前の下処理は、生のものを皮ごとたっぷりの湯に塩とお酢を少量入れたもので下茹する。又はアルミホイルで包んで180℃のオーブンで焼く、もしくは蒸し器で蒸しても良いです。いずれにしても、一度火を入れてすっと串が通るくらい柔らかくなってらから皮を剥いて使うようにします。
皮を剥いてから茹でると必要以上に色が抜けて味わいも薄くなることがあるので注意が必要です。
また、生食もできますので、その場合は、生のまま皮を厚めに剥いて千切りなどにしてサラダにして使います。
どちらにしても赤い色がまな板や手につくので他の食材に色移りなどしないように気をつけてください。
ビーツに関する豆知識
ビーツは日本で消費量の多い野菜ではないですが、ヨーロッパではよく使われる野菜の一つです。有名な料理ではボルシチなどが有り、真っ赤な地下茎を食します。名前の由来はケルト語で赤を意味するbetteと言われており、葉にも赤い葉脈があるのが特徴です。
ビーツは緑黄色野菜ではない
ビーツはほうれん草と同じアカザ科の野菜で地下茎を食します。味わいの特徴は少し土臭さと甘みがあります。ショ糖を多く含むためカロリーが高めの野菜で、赤い色素は抗酸化作用のあるベタシアニンです。色素が多く色は濃いですが、栄養素的には緑黄色野菜には分類されません。
日本でのビーツの生産事情
国産のビーツの数自体は多くないですが、長野県、愛知県、静岡県などで生産されたものが出回っています。秋から冬にかけてが収穫の時期ですが、貯蔵性もよいため収穫後時期をずらしての出荷もされているので比較的出荷時期は長めです。輸入品の多いビーツですが、主な輸入先はオランダやオーストラリアです。
ローマ人も食べていたビーツ
ビーツの原産地は、地中海沿岸または中央アジアと言われ古くから栽培されていました。当初は薬用の植物だった様ですが、AC2〜3世紀にはローマ人の間で料理に使用されていました。その後18世紀になるとヨーロッパ全土に広まっています。日本には18世紀に伝えられていますが、栽培が始まったのは明治以降、さらに一般的に料理に使われるようになったのはごく最近のことです。