フランスのカフェなどで定番のサンドイッチの一つである、クロックムッシュのレシピを紹介します。様々な進化をしたクロックムッシュが世の中にはありますが、ここでは元々の定義に沿っていてる基本の形のクロックムッシュを紹介します。プルーストの小説に描かれているような、カフェでパリジャンたちがかぶりついていたのではないかと思うレシピを楽しんでみてください。
【定番】クロックムッシュのレシピ
クロック(croque)の語源は「カリカリ」というテクスチャーの表現とともに「食事を簡単に済ませる」や「食事を手早く済ませる」「ちょっとかじる」という意味が有り、皿の上でナイフとフォークで食べるというよりは、手に持ってかぶりつくことも出来るようなものであったのではないかと思われます。
【レシピ】「基本のクロックムッシュ」
材料はパンを含めて4種類とシンプルな材料で作ることができるクロックムッシュ基本のレシピ紹介です。
「基本のクロックムッシュ」 (1人前)
材料
・食パン | 2枚 |
・グリュイエールチーズ | 50g |
・ハム | 30g |
・バター | 適量 |
作り方
▷① 溶かしたバターを食パンの両面に塗ります。
▷② 片方の食パンの上にハムとグリュイエールチーズをのせ
もう一枚のパンを上からかぶせます。
▷③ これをトースターで焼きます。
※焼き加減はしっかりパンがきつね色になるまで焼いてください。
▷④ 焼き上がったらそのままもしくは半分にカットして皿にのせます。
※ ご家庭で作る場合、美味しそうなアレンジをしてみてください。ただし、上に目玉焼きをのせてしまうと名前が「クロックマダム」に変わるので注意してくださいね。もし、このレシピのまま作るのであれば、サラダなども添えずパリのカフェで出ているようなシンプルなものにしてみるのも良いかと思います。
パリで生まれたクロックムッシュのアレンジなどの話
クロックムッシュも今となっては、卵や牛乳を使ったり表面にもチーズをのせたりと、食欲をそそる美味しそうな進化をしているものが沢山あリます。そんなアレンジの方法やクロックムッシュに関する豆知識を少し紹介します。
クロックムッシュのアレンジ方法
- パンに卵と牛乳を溶いたものを浸してフライパンで焼く
- パンの間にソースを挟む
- 黒胡椒でアクセントをつける
- バターを塗るのではなくフライパンでバターを使って焼く
- トマトのスライスを挟む
- パイナップルのスライスを挟む
- ハムを鶏むね肉(サラダチキン)に変える
クロックムッシュは小説や映画の中でも活躍
フランスのカフェやブラッスリーの代表的な軽食となっているクロックムッシュは、1910年にパリのオペラ座近くカピュシ−ヌ大通りのカフェで誕生しました。以来、クロックムッシュは、プルーストの小説にも登場し、数々の映画の中でも食され、広く好まれるサンドイッチとなっています。映画などに登場するクロックムッシュを真似て作ってみるのも楽しいかもしれません。