ローズマリーの香りを効かせた鶏もも肉で作る「ローズマリー風味のチキンソテー」(ローズマリーの香りの鶏もも肉とじゃがいものソテー)のレシピを紹介します。シンプルですが、食欲そそる料理です。記事後半はローズマリーの香りの活かし方やローズマリーにまつわるエピソードを紹介していますので、よかったら最後までご覧ください。
ローズマリーを使ったレシピの紹介
【レシピ】ローズマリー風味のチキンソテー
じゃがいもと鶏もも肉をローズマリーの香りで焼き上げるシンプルな料理です。焼いているときにローズマリーを肉やじゃがいもの上においたり、下に敷いたり香りを付けていくのがポイントです。肉に挿してそのままオーブンでローストもできますが、今回はフライパンひとつで出来るレシピを紹介します。
「ローズマリー風味のチキンソテー」 (2人前)
材料
・鶏もも肉(骨なし) | 300g |
・じゃがいも | 2個 |
・にんにく | 1片 |
・ベーコン | 50g |
・ローズマリー | 1枝 |
・塩 | 適量 |
・胡椒 | 適量 |
・オリーブオイル | 適量 |
・パセリみじん切り | 少量 |
作り方
▷① 鶏もも肉は筋や軟骨があれば取り除き、50gくらいに切り分け、ローズマリーとともにビニール袋に入れ空気を抜いた状態で30分おいておきます。
▷② じゃがいもは皮を剥き、5mmにスライス、一度水にさらしてから水を切ってください。にんにくは皮ごと軽くつぶし、ベーコンは1㎝幅のバトン状に切り分けます。
▷③ ①の鶏もも肉を袋から取り出し、軽く水分を拭き取り塩を振ります。フライパンにオリーブオイルを温め、鶏もも肉の皮目から弱火で焼いていきます。
▷④ ③のフライパンににんにくとローズマリーも加え鶏もも肉の皮にしっかり焼き色がつくまで焼き、裏返して8割程度鶏もも肉に火が通ったら一度取り出してフライパンの油を捨てます。
▷⑤ 油を捨てた④のフライパンに再度オリーブオイルを入れベーコンとじゃがいもを入れ、にんにくとローズマリーも戻して焼いていきます。塩と胡椒で味を整え良い焼色がついたらそこへ鶏もも肉を戻し、最後に完全に火を入れていきます。
▷⑥ 皿にじゃがいも、ベーコンを移しその上に鶏もも肉をのせ、上からパセリのみじん切りとオリーブオイルを回しかけて完成です。
ローズマリーの香りについて、豆知識
ローズマリーは少量の使用で、その香りで料理を引き立てるハーブです。南フランスを代表するような香りで、様々な料理に使われています。肉や魚はもちろん、多様な野菜との組み合わせで楽しめるレシピもたくさんあります。ローズマリーの香りの活かし方等について紹介しますので、料理を楽しむ際の参考にしてください。
ローズマリーの香り成分について
ローズマリーは肉や魚の臭みを抑える効果があり、殺菌作用もあるので肉、魚料理の香り付けなどに重宝されます。ローズマリーの主な精油成分はピネン、ボルネオール、カンファー、シネオールなどで、消化促進、血液循環に効果が期待でき、その効果は医療などにも用いられることがあるほど広く認知されています。
ローズマリーをお部屋のアロマに
フレッシュのローズマリーをお部屋の中でアロマのように使う時は、ボールなどにローズマリーを入れ熱湯を注ぎ、おいておくと精油成分の香りでリラックス効果があります。
ローズマリーの香りを活かす保存、保管方法
ローズマリーを料理に使う場合、生のものでそのまま使えます。もし、使い切れず、ある程度長い期間保存する場合は、枝を除いて葉だけにして乾燥させて他のスパイスやハーブと混ぜて使うことができます。
フレッシュのままの香りで数日使いたい場合は、コップに水を入れ挿して置くと2〜3日は香りを保ちます。ただし、コップの中の水は毎日取り替えるようにしてください。
生命力の強いローズマリーについて
ローズマリーは生命力、繁殖力が強く、今となっては日本のいろいろなところで見かけることができます。挿し木をして根を張れば、2年もすると立派な低木になります。そうなれば、新芽を使うことが出来るようになります。環境の良くないところで放置していても大きく育つくらい強いので、興味のある方は一度お試しください。香りを楽しむだけなら、ローズマリーを切り取らなくても枝を手で握ると香りが移り、香りを楽しむことができます。
ローズマリーの香りの旬
ローズマリーは常緑樹なので、基本的に1年中フレッシュなものが手に入ります。旬というわけではないですが、春から夏にかけてが葉の香りが強くなる季節となります。

ローズマリーの原産、名前の由来のエピソード
ローズマリーの原産地は南ヨーロッパ地中海沿岸です。名前の由来には諸説あります。ラテン語のros(露)marinum(海)で海辺の潮風にさらされた植物という意味になります。この言葉を語源とする説。
また、別の説には、聖母マリアが幼いキリストを連れエジプトへ向かう途中でのエピソードでキリストを寝かしつけた傍らの木に咲く白い花が朝になると青色に変わっていたことからマリアのバラという意味のローズマリーの名前になったという話もあります。