「ガーリックオイル」2種類のレシピ|にんにく扱い方のコツ

にんにく garlic
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「にんにく」はフランス料理を作る上で欠かすことのできない野菜です。しかし、香りが強いので、料理の主役になることは少ないです。そんな「にんにく」を上手に活かし、料理の味わいを引き立てる2種類のガーリックオイルを紹介します。食欲を刺激するにんにくの香りを上手に使ってください。


使い分けて美味しい2種類のガーリックオイル

【レシピ】「炒めものなどに使う簡単ガーリックオイル」

野菜などの炒め油として手軽に使えるガーリックオイルです。調理過程でティースプーン1杯加えるだけで様々な料理が香り豊かに変化します。簡単に仕込めるので、常備しておいてはいかがでしょうか。

「炒めものなどに使う簡単ガーリックオイル」  
材料

にんにく3片
エクストラバージンオリーブオイル150ml

作り方
▷① にんにくは皮を向き縦半分にカット、中心の芽の部分を取り除く。
▷② 清潔な保存容器に①のにんにくを入れそこにエクストラバージンオリーブオイルを注ぐ。
▷③ 容器は蓋をし、常温で1日置いて完成です。数日経って十分ににんにくの香りが出たらにんにくは取り出してください。

【レシピ】「料理の仕上げに香ばしさを足すガーリックオイル」

にんにくチップの香ばしいオイルです。サラダの仕上げなどに手軽に使って、料理のバリエーションを広げてください。バケットのスライスにほんの数滴かけてトーストするだけでガーリックトーストもできます。

「料理の仕上げに香ばしさを足すガーリックオイル」  
材料

にんにく2片
エクストラバージンオリーブイオル100ml

作り方
▷① にんにくは皮を剥き横向きに1.5mm〜2mmのスライス、中心の芽の部分を取り除く
▷② フライパンに①のにんにくとエクストラバージンオリーブオイルを入れて極弱火にかける
▷③ 時々フライパンをゆすりながらゆっくり加熱し、にんにくに色が付き始めたら日を止めて予熱で香ばしく仕上げ、完全に冷めたら清潔な容器に移して保管します。

※急に温度を上げたり、色づいても火を止めなかったりするとにんにくが焦げて苦くなってしまうので注意してください。


「にんにく」扱い方のコツ

にんにくは植物的にはユリ科の多年草です。地中に有る鱗茎を主に食用にする野菜で、夏になると地上部が枯れて鱗茎が成熟します。

「にんにく」選びのコツ

にんにくは形がよく十分乾燥していて、固く張りのあるものを選んでください。芽が出ているものや、しなびていて、押すと凹むようなものはさけるようにしてください。皮を剥く前ににんにく特有の匂いがするものは、皮の中で潰れていたり、傷がついている可能性がありますので、その場合も避けたほうが良いです。

「にんにく」の下処理や活用のコツ

料理の時の油などに、にんにくの香りを付けたい場合は、皮ごと軽く潰して鍋やフライパンに入れ火にかけることもありますが、基本的には皮をむいて使うことが多いでしょう。できれば実の中心にある芽の部分は刺激が強く、火にかけると焦げやすいので取り除くことをおすすめします。形状は・丸ごと・スライス・みじん切り・すりおろし 等、様々です。香りの出し方などに応じて使い分けてください。香りを極力出したくない場合は事前にお湯または牛乳で茹でてから使います。また、鍋やフライパンで香ばしい香りを出したい場合はあまり高温にならないように火加減に注意してください。温度が上がりすぎると焦げて苦味が出てしまいます。

「にんにく」の豆知識

「にんにく」といえば、まず何よりあの独特の匂いの印象が強いかと思いますが、あの匂いの素はアリシンという成分です。アリシンは、匂いと同時に「にんにく」の強い殺菌成分、スタミナ回復の作用のある成分です。アリシンは切ったり潰したりすることで匂いを発生させますので、うまく使い分けるのが食事に活用するポイントになってきます。

アリシンの効果は香りだけではない

「にんにく」のあまり知られていない事実として、タンパク質の豊富な野菜であるとうことです。ただ、大量に摂取できる野菜ではないのでこの栄養素をにんにくから摂ろうと考える人はいないと思います。どちらかというと一番の特徴とも言うべきニオイのもとになるアリシンという成分ですが、これこそがスタミナ回復に効果を発揮する成分です。

「にんにく」生産、流通

にんにくの収穫自体は5月〜6月が最盛期ですが、風通しの良い冷暗所に保存ができるので、周年流通しています。国産のものは中国産のものに比べて価格が数倍高くなったりしますが、使い勝手や香りの立ち方など味わいは国産のほうが良いものになっているかと思います。

「にんにく」にまつわるエピソードや歴史

にんにくの原産地は、中央アジアから西アジアあたりではないかと考えられています。「にんにく」の栽培の歴史は古く、5000年前まで遡ることができます。5000年前のエジプトの壁画に描かれているのが最も古いにんにくに関する記述(?)です。ツタンカーメンの墓からも「にんにく」の球根が発見されていたり、古代エジプトでのピラミッド建設の際は建設にあたっていた奴隷の食事に「にんにく」が用いられていたことから、すでにスタミナ食として扱われていたことが想像できます。
旧約聖書など書物にも多く登場しており、日本では日本書紀に記載があります。日本への伝来経路は、現在の中国あたりを経由して伝わったようです。
近代では劇作家のシェークスピアが『真夏の夜の夢』の中で「良い息のためににんにくを食べてはいけない」というセリフを残しています。

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