アーモンドはナッツの女王とも呼ばれ、世界中で食べられています。そのリッチな風味を使い、お菓子から料理、おつまみ、またドリンクなど多様な楽しみ方が出来るナッツです。ここでは、そんなアーモンドの使い方の一つとしてドレッシングを紹介します。このドレッシングは、サラダにかけるだけではなく肉料理のソースや、魚料理のソース、マリネ液などにも使えます。記事後半はアーモンドの薀蓄も紹介していますので、ご覧いただき参考にして下さい。
簡単、美味しいアーモンドを使ったレシピの紹介
「香ばしいアーモンドのドレッシング」
このドレッシングのレシピは、サラダや魚料理のソースなどに使うことができます。特にオーブンでローストまたは、皮目をパリッとソテーした焼きたての白身魚に、このドレッシングをかけただけのシンプルな食べ方はおすすめです。これを使って様々なサラダや料理の楽しみ方の幅を広げてください。
「香ばしいアーモンドのドレッシング」
材料
・アーモンドスライス | 50g |
・シェリービネガー | 20ml |
・ピーナツオイル | 20ml |
・オリーブオイル | 40ml |
・レモン果汁 | 10ml |
・ケッパー | 15g |
・塩 | 適量 |
・胡椒 | 適量 |
作り方
- step①アーモンドをから煎りする
アーモンドはきれいなフライパンまたは鍋でから煎りし、色香りがよくなったら冷ましておきます。
- step②ケッパーを刻む
ケッパーは粗く刻みシェリービネガーとボールで合わせて軽く塩、こしょうを加えます。
- step③ドレッシングを作る
②のボールにピーナツオイルとオリーブオイルを混ぜながら少量ずつ加えてください。
- step④アーモンドとあわせて完成
①のアーモンドが冷めたらまな板にのせ包丁で刻んで②のボールに合わせて完成です。
- step⑤料理に使う
生の葉物のサラダや、ローストビーフなどに合わせてお楽しみください。
アーモンドに関する薀蓄
桜にそっくりのきれいなピンクの花を咲かせるアーモンドは、バラ科サクラ属の樹木の種子で桃や桜の仲間です。栄養価は大変高く、タンパク質、炭水化物、脂質が多く含まれ、その他にもミネラル分やビタミンがバランスよく含まれています。
アーモンドを保存するには湿気の対策
アーモンドは湿気を避け、密封出来る容器にて保存すればしばらく保ちます。また、粉末にしたアーモンド(アーモンドプードルまたはプードルダマンド)なども開封する前は保存が出来るようになっています。開封した後に長期保存する場合は冷凍すれば保存が可能です。
アーモンドの皮のむき方
生のアーモンドの薄皮をむく場合は、鍋で沸騰したお湯に沈めて火を止める、またはごく弱火にしておくと、薄皮が剥がれて来ます。薄皮が剥がれてきたらすぐにお湯からあげて水につけ、皮を剥いたら天板などに並べて乾燥させます。
アーモンドの産地について
日本では基本的にアーモンドは輸入で流通しています。主産地は夏が暑く乾燥する気候のアメリカ、西アジア、ヨーロッパが主産地です。世界最大の産地はアメリカのカリフォルニアです。カリフォルニアでは世界の産出量の約半分を栽培、出荷しています。
アーモンドの収穫〜出荷
アーモンドの花が咲き、実がつくのは春です。その後、果肉が乾燥し実が裂けるように種子が露出し収穫出来るようになるのは夏以降となります。
更に出荷できるようになるには、収穫後に皮を剥き、天日で乾燥させ、硫黄で燻煙漂白した後となります。
アーモンドの歴史、エピソード
アーモンドの歴史は4000年前まで遡り、記録ではヨルダン地方で栽培されていたことがわかっています。旧約聖書の創世記にも重要な贈り物として登場していることや、ポンペイの遺跡の壁画に描かれていたことからも、当時からアーモンドが珍重されていたことが伺えます。
アーモンドは、地中海をヨルダンからイスラエル、エジプトを経てローマへと広まって広範囲で栽培域が広がり、料理へと活用されてきました。言い伝えによるとクレオパトラはアーモンドをスパイスとして料理に使うだけでなく、魔除に使ったり、化粧品として加工していたようです。更にクレオパトラは、アーモンドからとった香料の入った風呂を好んだりと様々な使い方をしていたという話も残っています。
17世紀頃になると、アーモンドがヨーロッパで庶民の食卓にも上がるようになりました。ちなみにフランスへ伝えたのはイタリア、フィレンツェからアンリ二世に嫁いだカトリーヌ・メディチです。カトリーヌに随行した料理人がフランス宮中に持ち込んだと言われています。
今、世界の中でも栽培されている量の多い国、アメリカへ伝わったのは、アメリカ大陸発見後の18世紀のことです。
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